出題本を予想する③(2022年中学入試/国語)
前回は論説文の予想でした。
物語文→論説文ときましたので、随筆文を予想しようと思いましたが、セレクトが難しい。
随筆文の予想は後日にして、物語文に戻って、出題本を予想します。
なお、基本的には今年発刊された本を出題予想の対象とすることにしています。
理由は、
①昨年までに発刊された本については、すでに、他のブログなどで予想されていることが多い
②おそらく出題担当者としては、過去の中学入試や塾で既に出題されている題材を避けたいと考えるだろう
からです。
さて、今回は、以下の2冊です。
1冊目は、古内一絵さんの著作『星影さやかに』です。
この本は、戦前と戦後の空気感を感じることができ、また、文章が美しい。
適度に難解な言葉が出てくるので、出題されるとしたら難関校での出題になると思います。
戦後に行われた東京オリンピックの話も絡んでいるばかりか、複数の視点から物事をみる物語なので、出題もしやすい。
本の構成として第一話から第四話まであるのですが、出題される可能性があるのは第一話から第三話まででしょう。特に、第一話には、芥川龍之介の『トロッコ』を彷彿させる場面があります。
一方、第四話ですが、小学生に読んでもらうのは、正直、どうなんだろうと思います(暗澹たる気持ちになります。)。第四話があることが中学入試への出題可能性を若干低めています。
出題可能性★★★★☆
2冊目は、眞島めいりさんの著作『夏のカルテット』です。
眞島めいりさんの前著『みつきの雪』は2021年度に学習院中等科で出題されたようです。
中学1年生が主人公。カルテット4人の青春がとても眩しい物語。平易な文章なので出題されるとしたら、中堅校でしょう。もっとも、アルファ女子が読んでも、楽しい気分になれると思います。
出題可能性という視点でみると、心情変化が比較的シンプルなので、多数の中学校で出題される可能性はそんなにないと思います。
出題可能性★★☆☆☆
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